研究課題/領域番号 |
20K06788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
三浦 収 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 准教授 (60610962)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 適応放散 / 古代湖 / カワニナ類 / カワニナ |
研究開始時の研究の概要 |
古代湖では生物の急速な適応放散がしばしば観察されている。短期間で著しい多様化を遂げた古代湖の生物は、生物多様化の謎を解く鍵として多くの研究者の注目を集めてきた。淡水巻貝のカワニナ類は、日本の古代湖・琵琶湖において多様化した生物である。本研究では、野外生態調査と遺伝学的調査を組み合わせることで、カワニナ類の多様性の実態を明らかにするとともに、カワニナ類の多様化を促進した要因について検討する。
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研究成果の概要 |
琵琶湖には様々な形態を持つ多数の固有のカワニナ類が生息している。しかし、どのような過程を経て琵琶湖のカワニナ類が多様化したのかについては、まだ謎に包まれたままである。本研究では、野外調査と分子遺伝学を組み合わせ、琵琶湖のカワニナ類の種の妥当性の検討と、多様化のメカニズムの解明を目指した。本研究の研究成果により、琵琶湖のカワニナ類の多様性と、種の多様化のメカニズムの一端を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物はどのようにして多様化してきたのであろうか。長年の疑問にもかかわらず、種多様化のメカニズムはまだ完全には分かっていない。琵琶湖のカワニナ類は、その生物多様化の謎を解くための優れた材料となる可能性がある。何故なら、琵琶湖のカワニナ類は、比較的新しい時代に多様化しただけでなく、多様化が起こった時期の地質的背景も明らかな世界的にも珍しい生物群であるからである。本研究で得られた成果は、琵琶湖のカワニナ類を用いて種多様化のメカニズムを解明するための礎となるという点で高い学術的意義があると考える。
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