研究課題/領域番号 |
20K06795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
下村 通誉 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (30359476)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 寄生虫 / 等脚類 / 寄生適応 / ホスト / 宿主 / エビヤドリムシ / 等脚目 / 寄生 / アミヤドリムシ科 / 寄生性 / 形態 / 分類 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、様々な程度に寄生生活に適応した多くの種を含む等脚目甲殻類を用いて、寄生性等脚類の進化の道筋と寄生形態の適応的意義について明らかにすることである。特に寄生性等脚類の中で様々な群の出現に着目して付属肢と眼の形態や有無、体節の癒合状態などの形態と寄生場所の選択や転換などの生態学的特性と合わせて議論を展開する。特定の分類群の分類学的研究を通して寄生虫学全体に貢献しようとする研究課題である。
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研究成果の概要 |
本研究は、寄生性等脚類の中で様々な群の出現に着目して付属肢と眼の形態やそれらの有無、体節の癒合状態などの形態と寄生場所の選択や転換および宿主の選択などの生態学的特性と合わせて議論を展開し、分類学的研究を通して寄生虫学全体に貢献しようとする研究課題であった。等脚目の系統分類学的研究を通して、自由生活から外部寄生や内部寄生に至った過程、どのようなイベントが起こったのか、さらにそれは寄生虫全体に当てはめることができるのかを明らかしようとした。全国の博物館施設等で標本調査、調査船を使った採集調査を行った結果、多くの寄生性等脚類を得ることができた寄生適応の程度について記録することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は動物の自由生活性から寄生生活性への進化プロセスを明らかにすることである。その中でも等脚目甲殻類では、生活史のほとんどで寄生生活を行う群から生活史の一部で寄生生活を行う群を含み、また形態に様々な程度の寄生適応がみられることから当該課題の解明に適した材料である。今回の成果では目全体の系統関係や進化プロセスを明らかにするところまでは行かなかったが、個別の分類群の形態の寄生適応の程度を検討することができた。他の分類群の寄生性動物のデータと比較することによって、より一般的な議論に発展させることができるものと考える。
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