研究課題/領域番号 |
20K06898
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 京都大学 (2021-2022) 玉川大学 (2020) |
研究代表者 |
斉藤 治美 京都大学, 高等研究院, 特定助教 (20311342)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | visual cortex / blind spot / cell type specific / feed back / 第一視覚野 / 充填知覚 / 盲点 / 細胞種特異性 / 大脳皮質視覚野 / 神経回路 / エンハンサー / 大脳基底核 / 線条体 / 視覚 / 遺伝子ライブラリー / プロモーター / 大脳新皮質 / 視覚野 / 大脳皮質 / 遺伝子マーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、マカクザルの第一次視覚野(V1)及び更に高次の有線外皮質における細胞集団を遺伝子の発現パターンから解析し、各々の遺伝子、あるいは数種の遺伝子の発現する組み合わせによって特異的且つ局所的に分類できる細胞集団を同定し、その細胞集団が物体の特徴を認識する為に基本的な輪郭の検出や色の識別、また、顔、人工物、風景などのカテゴリーを認識することに機能的な意義を持つのかを解析したい。そこで申請者は今後、特定の細胞群に優位に発現する遺伝子を同定し、その発現パターンの機能的意義を明らかにすることを試みたいと考えている。
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研究成果の概要 |
1. マカクザルの第1次視覚野(V1)において細胞種特異的な機能解析を行う為のツールを作成することを目的に、前頭前野と共にCAGE libraryを作製し、両者の遺伝子発現に相違が有ることが確認できた。しかし、コロナの影響や実験施設の改造工事の為に、なかなか実験が進まず、ウイルスベクターを作成するための候補遺伝子の特定までには至らなかった。 2. 錯覚で知られる充填知覚の情報処理機構を明らかにするために、V1の盲点領域の神経活動をマルチ電極を用いて解析した結果、高次の視覚野からのフィードバックによって盲点周辺の視覚情報がV1の盲点領域内に流入することが充填知覚に重要な働きを持つことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の充填知覚の実験結果から、V1よりも高次の視覚野からのフィードバックのいわゆる予測信号によって盲点周辺の視覚情報がV1の盲点領域内に流入することが充填知覚が起こることが分かった。また更に、フィードバックによって送られてくる輪郭と面の情報は、盲点領域内において異なる細胞種が受け取っていることが分かった。この結果は、充填現象を理解する為の重要な知見であると共に、霊長類の視覚認知において、大脳皮質内でフィードバックの機能的意義、および情報処理機構がどの様に行われているのか、その理解を深める為に役立つ。
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