研究課題/領域番号 |
20K06928
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
竹本 誠 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (20543408)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 島皮質 / 嫌悪反応 / 神経回路 / 情動 |
研究開始時の研究の概要 |
島皮質は、嫌悪反応のトップダウン制御に関与することで最近注目を集めているが、「能動的に逃げる」か「受動的に身構える」かの選択に関わるかどうかは不明のままである。申請者らは、島皮質から情動制御の中心的役割を担う皮質下領域への独立した2つの神経回路(並列神経回路)をマウスで発見した。本研究の目的は、能動的/受動的嫌悪反応の選択における島皮質並列神経回路の役割を解明することであり、本研究の成果は、不安障害や心的外傷後ストレス障害の発症メカニズムの研究に重要な示唆を与えるものとなる。
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研究成果の概要 |
島皮質は味覚や摂食行動に関わることが知られているが、島皮質ニューロン群がどのようにその機能を果たしているかについては十分に解明されていない。我々は、マウスの島皮質第5層から皮質下領域への神経回路を詳細に解析し、第5層が異なる投射経路をもつ2つのサブレイヤー(L5aおよびL5b)からなることを発見した。さらに光遺伝学的手法を用いることによって、L5aおよびL5bのニューロン群がそれぞれ渇水時の飲水行動を抑制および促進することを明らかにした。この発見は、動機付け行動のトップダウン調節機構の一端を明らかにしたものであり、摂食障害(過食症・拒食症)や依存症等の治療法開発に重要な示唆を与える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、動機付け行動のトップダウン調節機構の一端を明らかにしたものであり、摂食障害(過食症・拒食症)や依存症等の治療法開発に重要な示唆を与える。
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