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代謝型グルタミン酸受容体サブタイプ1の幼弱海馬特異的新機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K06932
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

武藤 恵  関西医科大学, 医学部, 講師 (50298189)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード海馬 / 代謝型グルタミン酸受容体 / カハールレチウス細胞 / カハール・レチウス細胞 / 細胞内カルシウム動員 / mGluR1 / 細胞内カルシウム濃度
研究開始時の研究の概要

代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)にはサブタイプが存在し、その特異的作動薬・阻害剤は、脳疾患の治療薬や治療法の開発に役立つ。mGluR1は細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させ、また神経細胞興奮調節やシナプス可塑性に関わる。幼若期海馬ではカハール・レチウス細胞(CR細胞)のmGluR1発現が免疫組織化学的に示されたが、機能には不明な点が多い。申請者は海馬CR細胞がmGluR1を介してカルシウムイオンを動員することを明らかにした。本研究では、CR細胞のmGluR1について、他受容体とのクロストーク、細胞の興奮性や海馬神経ネットワークに与える影響などを検討し、未知の機能を解明する。

研究成果の概要

海馬のカハールレチウス(CR)細胞は、神経細胞の放射状移動を調節し、脳の発達に重要な役割を果たす。CR細胞は生後、代謝型グルタミン酸受容体サブタイプの一つmGluR1を発現するが、その生理的意義は明らかでない。Ca2+イメージングとパッチクランプ法により、CR細胞のmGluR1活性化にはチャネルを開いて細胞を興奮させる作用よりは、細胞内Ca2+ストアからの動員により細胞内Ca2+濃度上昇を惹起して、細胞内情報伝達を修飾する作用が主体であることを示した。CR細胞ではmGluR1はアデノシン受容体とクロストークしてCa2+動員を行うことが判明した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで不明であったCR細胞におけるmGluR1の機能が、細胞興奮性の調節よりも、主としてストアからのCa2+動員による細胞内Ca2+濃度上昇を担うことを明らかにした。また、再構成系ではなく本来mGluR1を発現している細胞であるため他受容体との、生理的に意味のあるクロストークを示すことができた。mGluR1はメラノーマ、運動失調症、統合失調症などとの関与が示唆されており、特異的作動薬・阻害薬は治療効果が期待されているため、mGluR1特異的機能の情報は、これらの方面への寄与も期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 海馬辺縁体のI型代謝型グルタミン酸受容体によるCa2+動員2023

    • 著者名/発表者名
      武藤 恵
    • 学会等名
      第100回日本生理学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 幼若海馬におけるI型代謝型グルタミン酸受容体の機能2022

    • 著者名/発表者名
      武藤恵
    • 学会等名
      第99回日本生理学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼若海馬におけるI型代謝型グルタミン酸受容体を介したカルシウム動員2020

    • 著者名/発表者名
      武藤 恵
    • 学会等名
      第126回日本解剖学会総会・全国学術集会 / 第98回日本生理学会大会 合同大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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