研究課題/領域番号 |
20K06939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
中山 淳 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 講師 (60743408)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マクロライド / 多発性骨髄腫 / 医薬化学 / 天然物合成 / 全合成 / 天然物 / 網羅的合成 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会を迎えた日本にとって、加齢とともに罹患リスクが高まる多発性骨髄腫の克服は急務の課題である。本研究では、研究実施者が独自に見出した新基マクロライド型多発性骨髄腫治療シード分子の詳細な生物学的作用メカニズムを解き明かし、多発性骨髄腫治療における創薬標的情報を提供する。さらに、有望治療候補化合物のプロドラッグ化を行うことで潜在的な毒性軽減、安定性向上を試みる。これらを実現することで新規治療薬を開発し多発性骨髄腫治療薬の克服を目指す。
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研究成果の概要 |
申請者が独自に見出した14員環マクロライドYnone-LLZは、多発性骨髄腫に対して顕著な治癒効果を示す。しかし、この化合物が示すユニークな生物活性がどのような作用機序で引き起こされているかはこれまでのところ未知である。本研究では、Ynone-LLZの生体内作用標的を明らかとするために、Ynone-LLZにアルキンタグを導入した化学プローブの合成を検討した。その過程で、これまでの合成経路では所望の化学プローブの合成は困難であることが分かった。そこで、新たな合成経路の開発を行い、化学プローブ合成に応用できる新規経路を開拓した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は、多発性骨髄腫に対して顕著な治癒効果を示す新規低分子化合物を見出しており、これが副作用リスクの低い骨髄腫治療薬になり得る可能性を示してきた。しかし、このような有望な生物活性がどのような生体内作用標的に作用することで引き起こされているかは未知であった。今回の研究では、その生体内作用標的に迫るために必須な化学プローブ合成に主眼を置いている。これが達成され、生体内作用標的が明らかとなれば、新たな多発性骨髄腫治療薬開発の加速が期待される。
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