研究課題/領域番号 |
20K06965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
猪熊 翼 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 講師 (40541272)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アミノリン酸 / 異常アミノ酸含有ペプチド / ジアステレオ選択的反応 / インドリル化 / アリール化 / 不斉触媒 / ジアステレオ選択的インドリル化 / 疎水性アンカー / Friedel-Crafts型反応 / ベンゼンスルフェニルイミン / α―アミノリン酸含有ペプチド / ペプチドへの直接的不斉反応 / プロテアーゼ阻害剤 |
研究開始時の研究の概要 |
キラルα―アミノリン酸を含有するペプチドはプロテアーゼ基質の遷移状態アナログとして機能することによるプロテアーゼ阻害活性が期待される魅力的な化合物群であるがその効率的な合成法は確立されていない。本研究で代表者は多様な側鎖構造を有するキラルα―アミノリン酸含有ペプチドの迅速合成法確立を目指す。側鎖構造を持たないアミノリン酸含有ペプチドを酸化することでイミノリン酸ペプチドとし、代表者が先行研究で確立した『ペプチドへの直接的不斉反応』を適用することで所望のペプチドを合成する。
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研究成果の概要 |
研究代表者は先行研究でペプチドへの直接的不斉反応による異常アミノ酸含有ペプチド合成法を独自に考案している。本研究では研究代表者がこれまでに見出したペプチド合成プロセスの基質ならびに求核剤適用範囲を精査することで合成プロセスの深化を図るとともに、加水分解酵素基質の遷移状態アナログとして機能するアミノリン酸を含有するペプチドの合成を検討した。その結果、アミノリン酸化合物の合成には至らなかったものの、触媒制御によるイミノペプチドへのジアステレオ選択的インドリル化反応の開発に成功し、研究代表者が開発した異常アミノ酸含有ペプチド合成法の適用範囲拡大に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペプチドはそのアミノ酸配列に応じて多様な機能を付与できることから近年新たな医薬品候補化合物として注目されている。アミノ酸に類似する構造を有するアミノリン酸は各種加水分解酵素の遷移状態アナログとして機能することからアミノリン酸含有ペプチドは新規医薬品候補物質として期待されている。研究代表者が考案したペプチドへの直接的不斉反応を、アミノリン酸含有ペプチドに適用できるようになれば不斉反応時の求核剤を変更するのみで多様な側鎖構造をアミノリン酸含有ペプチド鎖に迅速に導入できる。そのため、本合成プロセスの反応適用拡大はペプチドを基盤とする創薬研究を推し進める大きな駆動力となる。
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