研究課題/領域番号 |
20K06973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
田村 修 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (30257141)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イソシアネート / オキシム / ニトロン / 付加環化反応 / ヘテロCope型ヒドロアミノ化 / Cope型ヒドロアミノ化 / ヘテロCopeヒドロアミノ化 / ニトロン形成 / 1,3-双極子付加環化 / イソシアナート / ヒドロキシルアミン / 歪みの解消 / ヘテロCopeヒドロアミノ化反応 / 1,3-双極子付加環化反応 / クリック反応 / 生体直交型反応 / ひずみの解消 |
研究開始時の研究の概要 |
Cope脱離の逆反応のCope型ヒドロアミノ化を、高度に歪んだtrans-シクロオクテンやジベンゾオクチン類に適用し、ひずみの解消を駆動力とする分子間Cope型ヒドロアミノ化反応を開発する。そして最終的には生体直交型の反応に仕上げる。もう一つは、イソシアナートのC-N 二重結合へのヘテロCope型ヒドロアミノ化反応の開発とクリック反応への展開であり、イソシアナートとオキシムまたはヒドロキシルアミンの反応を検討し、クリック反応とし、中分子合成や高分子合成に展開する。
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研究成果の概要 |
(1)歪みの解消を駆動力とする分子間Cope型ヒドロアミノ化反応の開発と生体直交型反応への展開:競合グループの相次ぐ論文発表のため、このテーマを進展させることができなかった。 (2)ヘテロCopeヒドロアミノ化反応の開発とクリック反応への展開:ジポラロフィル存在下、イソシアネート類とオキシム反応によりCope型ヒドロアミノ化反応を起こさせ、ニトロンを系内で発生させ、これを直ちに付加環化反応に用いる分子間反応を開発した(約30例、最高収率94%)。さらに、計算化学を用いて、ニトロン形成時の遷移状態を求めることができた。さらに、イソシアナートとアルキルヒドロキシルアミンとの反応も同形式で進行する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジポラロフィル、イソシアネート類及びオキシムを混合するだけでイソオキサゾリジン環が得られる3成分連結型の分子間付加環化反応を開発した。これらの3成分に種々のクリック反応に用いられる官能基を予め導入しておき本反応を行うと、3つの区別された官能基を有するコア化合物が得られる。これらの区別された官能基にそれぞれ種々のペンダント化合物を連結することにより多様性のある中分子群の合成が可能となり、ライブラリ合成の有力な手法となる。一方、イソシアナートとアルキルヒドロキシルアミンとの反応は、非常に速く、新たなクリック反応となる可能性が示された。
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