研究課題/領域番号 |
20K07012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
西村 和洋 国際医療福祉大学, 薬学部, 教授 (60302569)
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研究分担者 |
内田 雅士 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (90824574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポリアミン / プリンヌクレオチド / イノシン一リン酸 / 翻訳制御 / 遺伝子ノックダウン / プリン合成 / レポーター遺伝子 / Paics / Impdh / 細胞増殖 / PAICS |
研究開始時の研究の概要 |
ポリアミン(プトレッシン、スペルミジン、スペルミン)は細胞増殖必須因子として生命に必要不可欠な生理活性アミンである。しかし、その生理機能の解明はいまだ不十分な状況である。近年、我々はDNA複製に必要なプリンヌクレオチドの生合成酵素遺伝子をポリアミンが制御する可能性を見出した。生命の基本単位である細胞において、プリンヌクレオチド合成は細胞の種類や組織が異なっても共通のシステムである。本研究の成果は、日本人の死亡原因1位である癌疾患の新たな治療戦略の基盤構築に貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
ポリアミンによるプリンヌクレオチド合成経路の促進機構を明らかにするため、ポリアミン生合成阻害剤の有無、および遺伝子ノックダウンの手法を用いて研究を行った。その結果、マウス細胞株では細胞内ポリアミン量の低下によりプリンヌクレオチド合成酵素のPAICSタンパク質量が翻訳レベルで低下することで細胞内イノシン一リン酸(IMP)量も減少することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリアミンは細胞増殖の必須因子であり、生命の必須因子でもある。ポリアミンの有無がIMP量に関わるという本研究の成果は、細胞増殖の際に必要なDNA複製の基質を供給するしくみに直結するという重要性を含む。日本人の死亡要因の第1位では悪性新生物(腫瘍)であり、細胞増殖の制御が破綻した結果である。その癌治療の新たな戦略の基盤となりうる可能性を秘めている。
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