研究課題/領域番号 |
20K07024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 (2021-2022) 大阪薬科大学 (2020) |
研究代表者 |
藤森 功 大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (70425453)
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研究分担者 |
前原 都有子 大阪医科薬科大学, 薬学部, 助教 (60825529)
小池 敦資 大阪医科薬科大学, 薬学部, 講師 (00625725)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肥満 / エイコサノイド / 脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
肥満は糖尿病などの生活習慣病の発症原因とされ、その予防や解消は重要な課題である。研究代表者らのこれまでの研究から、プロスタグランジンなどのエイコサノイドとその代謝物が肥満を制御することが明らかになった。 本研究では、肥満脂肪組織から産生されるエイコサノイドとその代謝物をLC-MS/MSにより定量する。さらに、エイコサノイドの合成酵素の遺伝子を欠損させた脂肪細胞およびエイコサノイドの合成酵素の脂肪組織に特異的な遺伝子欠損マウスを用いて、肥満におけるエイコサノイドとその代謝物の機能と産生制御機構を解明する。本研究の成果は、肥満の解消、予防のための新たな治療法や治療薬の開発につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
脂肪細胞の分化過程で産生量が増加したLTC4とプロスタサイクリンによる脂肪細胞の分化制御について解析を行った。LTC4の合成酵素の遺伝子発現は脂肪細胞分化のマスター因子であるPPARγにより活性化され、脂肪細胞の分化の進展とともに産生量が上昇した。LTC4はCysLT1受容体を介して脂肪細胞の分化を促進することも分かった。また、プロスタサイクリンは脂肪細胞の未分化から分化初期に一過的に産生され、プロスタサイクリン合成酵素の遺伝子発現は、転写因子であるKLF9により活性化されることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満は多くの生活習慣病の発症原因とされ、肥満の解消や防止は重要な課題である。本研究において、肥満制御におけるエイコサノイドの機能を解析したところ、脂肪細胞においてLTC4の合成を抑制することにより脂肪細胞の分化は抑制された。よって、脂肪細胞においてLTC4の産生を抑制あるいは、LTC4の受容体の機能を阻害することにより肥満が抑制されることから、これらの調節薬は抗肥満薬となることが期待される。
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