研究課題/領域番号 |
20K07044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
秦 勝志 公益財団法人東京都医学総合研究所, 基礎医科学研究分野, 主席研究員 (10392375)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | カルパイン / 乾癬 / 皮膚炎 / 皮膚 |
研究開始時の研究の概要 |
乾癬は代表的な難治性皮膚炎であり、発症に至るメカニズムは不明な点が多い。近年の効果的な薬剤の登場により症状のコントロールが可能になってきたものの、さらなる治療法の開発が望まれている。 研究代表者は、乾癬の新たな発症メカニズムとして、細胞内タンパク質分解酵素・カルパインの一種であるCAPN12の異常な活性化を見出した。すなわちCAPN12活性の抑制は有望な治療法になることが考えられた。本研究では、マウス皮膚と培養細胞を用いた組織学的・生化学的解析を通じてCAPN12の異常な活性化によって乾癬発症に至るメカニズムを解明し、CAPN12阻害薬開発へ向けた基礎的知見を集積する。
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研究成果の概要 |
表皮は、大部分を表皮細胞が占める皮膚の最外層組織であり、体内の水分調節機能やバリア機能を担う。表皮肥厚性の皮膚炎である乾癬は代表的な難治性疾患であり発症機序は不明な点が多い。本研究では、乾癬の病態形成に細胞内カルシウム依存性プロテアーゼであるカルパイン12(CAPN12)が関与することを見出した。さらに、CAPN12は表皮細胞において分化制御に機能し、CAPN12活性亢進が病態形成に繋がる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乾癬は難治性の皮膚炎で、発症のメカニズムは十分に解明されていない。本研究では、乾癬の発症に、細胞内カルシウム依存性プロテアーゼであるカルパイン12(CAPN12)が関与することを見出し、マウスでCAPN12の働きを抑えると症状を抑制できることを示した。CAPN12がどのように乾癬発症に作用するのかを今後明確にすることで、CAPN12を標的とした新規治療法開発に繋がる可能性がある。
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