研究課題/領域番号 |
20K07108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
中村 亮介 北里大学, 薬学部, 助教 (50383659)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | メチル水銀 / 抗メチル水銀化合物 / オレアノール酸サポニン誘導体 / 抗メチル水銀薬 / サポニン化合物 / 低濃度メチル水銀 / 抗メチル水銀活性 / サポニン誘導体 |
研究開始時の研究の概要 |
低濃度メチル水銀(MeHg)ばく露の生体影響に大使効果を示す新規化合物を見出すことを目的とする。まず、オレアノール酸 (OA) のサポニン誘導体化合物ライブラリーを用い、MeHgによる細胞死や細胞内MeHg取り込みを指標に評価し、候補化合物を見出す。得られた候補化合物について、マウスを用いたMeHgばく露実験モデルによってその抗MeHg作用について検証するとともに、MeHgの細胞内外への移行や、細胞間接着、腸管のタイトジャンクションに関する因子などへの影響について検討することで抗MeHg作用の機序について解析する。
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研究成果の概要 |
新規抗メチル水銀(MeHg)薬を見出すため、①抗MeHg薬の候補化合物であるオレアノール酸-3-グルコシド(OA3Glu)のMeHg毒性に対する保護効果の検討②オレアノール酸サポニン誘導体ライブラリーを用いより坑MeHg活性の高い化合物の探索を行ったところ、①OA3GluはMeHgによる神経伝達障害、運動障害を軽減させる効果があることが示唆され、②オレアノール酸のC3位に結合する単糖の種類による抗MeHg活性の違いを検討したところ、C3位にガラクトースが結合したオレアノール酸-3-ガラクトシドはin vitroにおいてOA3Gluと同程度の抗MeHg活性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は食餌を介して微量ながらも絶えずMeHgにばく露し続けている。本研究で見出したオレアノール酸-3-グルコシドはMeHgによる神経伝達障害を軽減する作用があると考えられた。日常的に魚介類の摂食等によりばく露されるMeHgに対する予防薬・治療薬は現在までに見られないが、OA3GluはこのようなMeHgばく露に対して有効な高MeHg薬となりうると考えられる。
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