研究課題/領域番号 |
20K07112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
安藤 広和 金沢大学, 薬学系, 助教 (00768731)
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研究分担者 |
北村 雅史 城西大学, 薬学部, 准教授 (10825392)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 黄連 / 育種 / アルカロイド / オウレン / 栽培 / 色彩 / 成長 / 品質評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は生薬の国内自給率向上を志向した,漢方生薬「黄連」の原植物の育種に関する研究である。 近年,中国に依存した原料生薬の供給体制から脱却するため,生薬の国産化の動きが活発になってきたが,依然として国内自給率は 10%程である。そこで,かつて国内自給率が 100%であり,海外に輸出していたこともある黄連に着目し,優良品種の開発を目的とする。 本研究では,キクバオウレンとセリバオウレンが共存する自生地から優れた性質を有する雑種個体を DNA 解析によって見出し,既存の野生株に対する成分化学的な優位性および収穫重量などの栽培における優位性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究課題は漢方生薬『黄連』について,自然界で発生した雑種を見出し,キクバオウレンやセリバオウレンのような純系統と比較することにより,交配による影響を明らかにし生薬の国内自給率の向上に向けたオウレンの新品種開発を目的とする。本研究の成果として,キクバオウレン及びセリバオウレンにおける含有成分や色彩などの種に依存的な特徴を明らかにし,交配による影響として,両者の特徴を受け継ぐことを明らかにした。また,栽培において雑種は生育が旺盛であり,収穫重量やひげ根重量が純系統に比べ大きいことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢方薬の原料となる生薬のほとんどは中国からの輸入によって供給されている。安定的な漢方医療の持続には輸入に依存した体制から脱却しなければならないが,優良種苗の確保など多くの課題を抱えている。本研究で開発したオウレンの新品種は生産性が高く,医薬品としての品質も確保されたものであり,生薬の国内自給率の向上に寄与するものであると考えられる。
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