研究課題/領域番号 |
20K07113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
田中 直伸 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 准教授 (40455598)
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研究分担者 |
柏田 良樹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (30169429)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 天然資源 / カバノアナタケ / 発毛・育毛剤 / ヒト頭髪毛乳頭細胞 / トリテルペン / ステロール |
研究開始時の研究の概要 |
薄毛は老若男女を問わず多くの人の一般的な関心事であり、現在日本では、高齢化の進展や社会的ストレスの増大を背景として薄毛人口が増加している。 本研究では、新しい発毛・育毛剤の開発を目指し、ヒト毛乳頭細胞の増殖促進作用を示すカバノアナタケ菌核を素材として、その含有成分であるトリテルペンとステロールの構造活性相関を評価し、発毛・育毛活性発現に最適な化学構造について検討する。
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研究成果の概要 |
研究代表者らはこれまでに、カバノアナタケ菌核から単離した数種のトリテルペンにヒト毛乳頭細胞に対する増殖促進活性を見出している。本研究では、カバノアナタケ菌核を素材とした新しい発毛・育毛剤の開発を目指して、その含有成分であるトリテルペンとステロールに着目し、詳細な成分探索研究を実施した。すなわち、カバノアナタケ菌核の抽出エキスについて各種クロマトグラフィーを用いて分画し、12種トリテルペンとステロールを分離したのち、それらの化学構造を同定した。これらのうち、1種のステロールについては、未報告であった絶対立体配置を帰属した。2種のトリテルペンは、ユニークなC31骨格を有することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薄毛は老若男女を問わず多くの人の一般的な関心事であり、その改善はQOLを向上させるため、新しい発毛・育毛剤の開発には多くの国民の関心が寄せられるとともに、大きな経済効果が期待される。本研究では、新しい発毛・育毛剤の開発を目指して天然素材カバノアナタケの菌核に着目し、その成分探索を行なったものである。カバノアナタケ菌核エキスの活性評価から、カバノアナタケの含有成分は、男性型脱毛症のみならず、女性の薄毛も含む種々の脱毛症に効果がある可能性が示唆されている。今後、本研究で得たトリテルペンやステロールの生物活性について詳細な解析を行うとともに、さらなる成分探索を実施する予定である。
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