研究課題/領域番号 |
20K07120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
天倉 吉章 松山大学, 薬学部, 教授 (50321857)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | タンニン / 天然物 / 品質評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,天然資源由来の生薬や機能性食品素材において,分析困難とされる高分子量縮合型タンニン(コンデンスドタンニン)の標準品化,及び定量法を提案し,品質保証のための評価法への応用に向けた基礎検討を目的とする.生物活性を有することが明らかな高分子量コンデンスドタンニンであるが,構造が不特定で,複雑なものが多いため,その具体的な評価法の提案が待望される.本研究は,未だ達成されていない高分子量コンデンスドタンニンの標準品の調製及び定量分析をはじめて可能にすることを目標にし,その品質管理におけるルーチン測定化を指向した研究である.
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研究成果の概要 |
高分子量コンデンスドタンニンを含む天然素材として,ヘーゼルナッツ抽出物から,catechin又はepicatechinがprocyanidin Bタイプの結合様式で縮合する重量平均分子量約1万~11万(ポリスチレン標準品換算)の4画分を得ることができた.また,チョウトウコウ抽出物からは,procyanidin Bタイプで重量平均分子量約2万の1画分を得ることができた.このように,本研究では化学的特徴を示した重量平均分子量の異なる高分子量コンデンスドタンニン画分を分離することができた.本結果は,分子量の違いによる高分子量コンデンスドタンニンの生物活性や品質評価等の検討につながることが示唆される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種々の生物活性を有することが明らかな高分子量コンデンスドタンニンであるが,分離精製が困難なため,高分子量で構造不特定な化合物群としてしか扱えず,それ自体を具体的に分析することができない.本研究は未だ達成されていない高分子量コンデンスドタンニンを分離,特徴付けし,個々の天然物由来の高分子量コンデンスドタンニンを分析・活性評価できるようにすることを目指したもので,一括りにされていた高分子量コンデンスドタンニンを化合物のように扱うことを可能とすることで新たなタイプの医薬品開発につなげる.
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