研究課題/領域番号 |
20K07127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山本 武人 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (00376469)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | PK/PD理論 / 数理モデル / 抗菌薬 / モデル解析 / シミュレーション / PKPD理論 / 動的PK/PDモデル |
研究開始時の研究の概要 |
抗菌薬を投与する際は、薬物動態学・薬力学理論に基づく合理的な投与設計が必要であるが、その基本となる理論は腎機能正常患者を前提に構築されている。本研究では、薬物血中濃度や抗菌薬の細菌に対する作用メカニズムを数理モデルに基づいて解析することで、これらの基本理論を腎不全患者にも拡張可能とすることを目的とする。本研究の完成により、これまでは困難であった重度腎障害患者など、薬物体内動態が大きく変動した患者に対する論理的な投与設計が可能となることが期待される。
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研究成果の概要 |
抗菌薬の薬物動態/薬力学(PK/PD)目標値を基本的なPKおよびPDパラメーターからボトムアップに推定する方法論は未確立である。そこで、本研究では、抗菌薬のPK/PD目標値を基本的なPKおよびPDパラメーターの関数として記述することで、様々な状態の患者における最適なPK/PD目標値の推定を可能とする方法論を構築することを目的とした。 各抗菌薬のin vitro殺菌作用パターンも組み入れた動的PK/PDモデルを構築し、各抗菌薬の健常人における母集団PKパラメーターを用いてシミュレーションすることで、臨床的に確立されたPK/PD目標値を動的PK/PDモデルにより推定可能であるか検証を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間内に得られた知見を基に本研究を更に発展させることにより、PKパラメーターおよびin vitro殺菌作用パターンより得らえるPDパラメーターから様々な疾患状態にある患者において抗菌薬の臨床効果をシミュレーションすることが可能となると考えられる。これまでは困難であった重度腎障害患者や血液透析導入患者など、薬物体内動態が大きく変動した患者に対するPK/PD理論に基づいた論理的な投与設計が可能となることが期待される。
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