研究課題/領域番号 |
20K07141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
桧貝 孝慈 東邦大学, 薬学部, 教授 (70297711)
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研究分担者 |
永井 英成 東邦大学, 医学部, 臨床教授 (30349899)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肝細胞がん / 腫瘍免疫 / 細胞傷害 / アテゾリズマブ / ベバシズマブ / 分子標的薬 / NK依存性細胞傷害 |
研究開始時の研究の概要 |
私は、分子標的治療薬ソラフェニブに着目し、肝がん細胞に対して様々な糖転移酵素やNK細胞に認識されるタンパク質性リガンドの発現を変化させることが明らかとなった。このことは、ソラフェニブがNK細胞による傷害のイムノケミカルモジュレーターとして働くことを意味する。そこで本研究では、現在臨床にて標準治療として使用されている3種の分子標的薬を用い、「肝細胞がんの糖鎖およびタンパク質性リガンドのリモデリングによりNK細胞による細胞傷害を誘導して(誘導性NK依存性細胞傷害)、殺腫瘍効果を向上させる分子標的薬の開発を目指す」ことを目的として、基礎的メカニズムと臨床における治療効果の両面から解析する。
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研究成果の概要 |
本研究により、ソラフェニブによるhST3Gal5およびADAM-9の転写制御機構を解明することが出来た。さらに、進行性肝細胞がんを標的として、テセントリク/アバスチンを投与された患者の血清中MICA、FGF19およびFGF-R4濃度の測定を行った。その結果、テセントリク+アバスチン治療に対するバイオマーカー候補を見出すことが出来た。これらの結果は、今後のテセントリク・アバスチン投与症例の選択に対して、重要な知見をもたらすものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、進行性肝細胞がんを標的とした分子標的薬の新規作用および免疫系関連分子の発現の影響を明らかにすることができた。この結果は、今後の免疫療法に対して重要な知見が得られたものと考えられる。 また、テセントリク・アバスチンを投与された進行性肝細胞がん患者における血中免疫関連分子血中濃度測定結果と奏効率および進行度との比較から、実臨床におけるバイオマーカー候補が示唆された。この結果は、今後のテセントリク・アバスチン投与症例の選択に対して、重要な知見をもたらすものと考えられる。
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