研究課題/領域番号 |
20K07154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大村 友博 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (00439035)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | microRNA / ユビキチンリガーゼ / パーキンソン病 / マイクロRNA |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病をはじめとした神経疾患において、特定分子の発現量測定によって運動機能等を評価することができれば、早期の診断・治療にきわめて有用である。申請者はパーキンソン病の病態に関連する分子の一つであるユビキチンリガーゼHRD1、安定化分子SEL1Lについて研究を行い、最近神経細胞においてSEL1Lの発現を制御するmicroRNAを見出した。そこで、microRNAやSEL1L/HRD1等の発現量測定が運動機能評価の指標の一つとなり得るか検討し、最終的に臨床応用を目指す。
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研究成果の概要 |
パーキンソン病(PD)は運動障害を主徴とする神経疾患であるが、治療は対症療法が主であり、新たな作用機序に基づく薬物が必要とされている。申請者はユビキチンリガーゼHRD1や安定化因子SEL1LとPDとの関連性について研究を行ってきたが、近年microRNA(miRNA)がPD発症に関与することが示唆されている。 本研究では、SEL1Lを制御するmiRNAとしてmiR-101を同定し、miR-101がSEL1Lの発現制御を介してHRD1の発現量調節に関与し、PDモデルで生じる神経細胞死に影響を与えることを明らかにした。すなわち、miR-101はPD治療の新たな治療標的となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PDの診断・評価として日常生活動作等による評価法があるが、運動機能を客観的に評価することは難しい。今回、PDモデルにおいてmiR-101発現量が変化することを考慮すると、miR-101の発現量測定が運動機能を客観的に評価する新たなツールとなり得る可能性があり、臨床において極めて有用となり得る可能性がある。 また、miRNAを介してユビキチンリガーゼを制御する治療薬は多様な薬物が臨床応用されているPDでも存在せず、本成果を発展させることで、新たな神経疾患治療薬の創製の基礎となり得る可能性も提示できると考えられる。
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