研究課題/領域番号 |
20K07213
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
松野 純男 近畿大学, 薬学部, 教授 (30299094)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 医学専門単語 / 平易化 / 対応分析 / ヒートマップ分析 / 複合語 / 病院文書 / 難解単語 / 医療用語 / 患者向け文書 / 正答率 / 多変量解析 / 難解 / Webクイズ / 患者向け / 平易化システム / テキストマイニング |
研究開始時の研究の概要 |
「患者向け文書」とされる疾患や治療内容を説明するためのパンフレットの多くに、医療専門職しか理解できないような難解な単語や文章が散りばめられていることが多い。このような文章を一般の方が理解できるような平易な文章に改めて、一般の方が治療内容を平易に理解できるようなシステムの構築を目指す。まず、患者に向けて使われる医療関連用語に特化した辞典が流通していなかったため、医療関連辞書の構築を行う。この辞書を元に、ボランティアに対してクイズ形式の調査を行い、単語の認知度を数量化する。特に認知度の低い単語を抽出し文章を代替する。最終的にはWeb上に「患者向け文書」の自動平易化システムを公開する。
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研究成果の概要 |
患者から「医師や薬剤師が使う言葉が難しい」「説明文を読んでも理解できない」といった訴えを聞くことがある。そこで、難易度評価試験を実施し、データを分析することで、患者向け文書で使われる「医療用語を含む文章」を、医療知識のない人でも理解できる「わかりやすい文章」に変更するシステムを作成することを目的にした。 165単語中無作為に20単語を抽出して医療者, 薬学生, 一般に行ったテストデータを解析し、特異的パターンを示す14単語を抽出した。この14単語についてフォーカスグループによるインタビュー調査を実施したところ、単語単独の意味ではなく、複合語に関しての理解しづらさを感じていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究で、難解な医療用語を抽出してたところ、「患者さん向け文書」として説明に用いられている多くの文書に専門用語が使用されている実態が明らかとなった。また難解と思われる単語へのヒアリングから、それぞれの単語の意味は理解できても、組み合わせによる複合語は何を意味しているか、専門家しか理解できていないことが明らかとなった。現在、この複合語に関するクイズを作成中であり、再度オンライン調査を実施することで、複合語に関する説明文書の作成を行う。最終的にはこれらの複合語を検索できるwebサイトを構築し、医療者と患者との齟齬から生じる医療に対する不信を払拭するシステムの構築を目指す。
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