研究課題/領域番号 |
20K07294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
松本 みさき 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80533926)
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研究分担者 |
岩田 和実 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60305571)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | NADPH oxidase / スーパーオキシド / 関節炎 / 自己免疫疾患 / リポポリサッカライド / リポ多糖 / 活性酸素 |
研究開始時の研究の概要 |
NADPH oxidaseはスーパーオキシドなどの活性酸素種を産生する酵素であり、その触媒サブユニットであるNOXには複数のアイソフォームが存在する。本研究では、免疫細胞におけるNOX1およびNOX2アイソフォームの相違点を明らかにし、自己免疫疾患の病態に関わる役割を解明する。本研究により抗酸化薬では実現できないNOXアイソフォーム特異的な治療戦略の開発につなげる。
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研究成果の概要 |
低用量LPSによって惹起されるコラーゲン誘発性関節炎は、Nox1遺伝子欠損マウス (Nox1-KO)で有意に抑制された。コラーゲン免疫2週後のpriming相における脾細胞のTh1/Th17応答は野生型およびNox1-KOで同等であった。一方、LPS投与2時間後に脾臓の単球・マクロファージ及び樹状細胞においてNox1遺伝子発現が顕著に増加した。これらの細胞は関節炎の発症に重要であることから、NOX1はeffector (inflammation) 相において関節炎の発症に関わる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NOX2/NADPH oxidaseの遺伝的機能欠損は自己免疫疾患の発症リスクを増大させる。このため自己免疫疾患におけるNOX2の抑制的役割は注目されているが、発現量で劣るNOX1についてはあまり解析が進んでいなかった。本研究は、NOX1はNOX2と異なり自己免疫疾患の発症に寄与することを初めて報告したものであり、免疫系細胞におけるNOX1の新しい役割を提起するものである。
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