研究課題/領域番号 |
20K07315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
常陸 圭介 藤田医科大学, 医科学研究センター, 講師 (10508469)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メチル化修飾 / 骨格筋 / 筋疾患 / 筋萎縮 / メチル化酵素 / 翻訳後修飾 / 筋機能 |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋量の減少(筋萎縮)は、健康寿命の延伸を妨げる主要因である。申請者はこれまでに、タンパク質の翻訳後修飾の一つであるメチル化修飾の変化が骨格筋量に影響を与えることを見出している。しかしながら、タンパク質のメチル化修飾がどのような分子経路で筋量を制御しているのかは未だ不明である。本研究では、骨格筋におけるタンパク質のメチル化修飾の消失が筋萎縮を引き起こす分子機構を遺伝子改変マウスを用いて明らかにし、ヒトの筋萎縮に対する新たな治療法を確立することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究で、Mettl21eのノックアウトマウス、その標的タンパク質のノックインマウスの解析を進めることで、Mettl21eによるタンパク質のメチル化修飾が骨格筋量を調節する分子機構を明らかにした。またMettl21eを中心にヒトサンプルの解析を進めることで、これまで不明であったヒト筋疾患とメチル化修飾の関係性についても迫ることができた。さらに、ノックインマウスの作製過程で得られた筋ミオシンのダブルノックアウトマウスの解析から、速筋型ミオシンがヒトの筋疾患に関与する可能性を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Mettl21eによるタンパク質のメチル化修飾を介した骨格筋量の制御メカニズムは、従来のタンパク質分解・合成の枠に囚われない新たな筋量制御機構である可能性を見出すことができた。また、ヒト筋疾患サンプルにおいてもメチル化修飾が変化していることが見出せた。よって本研究により、タンパク質のメチル化修飾を基軸とすることでヒトの筋萎縮・筋疾患に対する新たな治療戦略を構築することが可能になると考えられる。
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