研究課題/領域番号 |
20K07389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
堂本 裕加子 (新谷裕加子) 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30596961)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アミロイド / プロテオーム / 心血管病理 / アミロイドーシス / プロテオミクス / メタロミクス / 質量分析法 / リピドーム |
研究開始時の研究の概要 |
アミロイドーシスは、アミロイド前駆蛋白質が不溶性のアミロイド線維を形成し、様々な臓器の細胞外間質に沈着し、臓器障害をきたす疾患群の総称である。アミロイド前駆蛋白質は現在30種類以上同定されているが、いずれも、アポリポ蛋白質が共沈着しているという共通した特徴を持っている。 本研究はヒト検体を使った質量分析法によりProteomeとLipidomeの双方からアミロイド沈着機序の解明を目指すものである。
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研究成果の概要 |
アミロイドーシスは、生体内に存在するアミロイド前駆蛋白質(APP)が不溶性のアミロイド線維を形成し細胞基質に沈着する疾患である。現在、APPは40種類以上報告されているが、沈着機序については明らかになっていないことが多い。申請者は液体クロマトグラフィー質量分析法とイメージング質量分析法を用いて、APPのうち頻度の高いSerum Amyloid AとTransthyretinに由来するペプチド鎖の生体内での存在比や組織内分布についての報告を行った。今後は背景組織における内因性プロテアーゼに着目し、研究を行っていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らは、診断のための病理検査に伴って得られるヒトのホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)検体を用いて、複数の質量分析法を行い、トリプシン消化ペプチド鎖の組織内分布を示すことでアミロイド線維形成と内因性プロテアーゼに関する考察を報告した。 FFPE検体は非侵襲的な方法で得られ、また、各施設において長期保存されているため、希少例が多く含まれている。したがって、FFPE検体を用いて、疾患病態の解明に取り組む試みはアミロイドーシスに限らず他の多くの疾患に応用可能であり、病理検体を用いる全ての研究者にとって有益な研究となり得る。
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