研究課題/領域番号 |
20K07391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
鴨志田 伸吾 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (70351020)
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研究分担者 |
松岡 宏 藤田医科大学, 医学部, 教授 (40367719)
大崎 博之 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (80438291)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 食道癌 / 術前薬物療法 / 効果予測 / SLCトランスポーター / p53 / 免疫組織化学染色 / PD-L1 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、有効な分子標的薬が見出されていない食道癌薬物療法の個別化を実現させるために、シスプラチンと5-FUの併用による術前薬物療法が施行されたIB/II/III期食道癌の病理組織標本を対象として、SLCトランスポーターの発現と薬物療法の組織学的効果、無再発生存期間及び全生存期間との関連性を明らかにする。それによって、SLCトランスポーターの免疫組織化学染色による食道癌薬物療法個別化の可能性を証明する。
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研究成果の概要 |
全症例群を対象とした単変量解析では、食道癌の薬物療法前生検材料におけるp53の変異型発現は、薬物療法の非反応性と相関していた。p53変異型またはOCT1低の発現パターンはより強い有意性をもって非反応性と相関していた。多変量解析により、p53とOCT1の組合せは唯一の予測因子であることが示された。薬物療法レジメンごとに解析すると、単変量解析、多変量解析いずれにおいても、p53とOCT1の組合せはシスプラチン+5-FU(CF)療法群における有意な予測因子であった。以上から、p53変異型またはOCT1低の発現パターンは、食道癌CF術前薬物療法における潜在的な非反応性予測因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術前薬物療法を施行した進行食道癌患者の治療前生検材料を対象として、薬物療法の効果予測因子の発現を明らかにすることは、進行食道癌の治療戦略の構築、薬物療法の個別化を実現する手掛かりとなる可能性がある。
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