研究課題/領域番号 |
20K07399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
坂田 征士 公益財団法人がん研究会, がん研究所 分子標的病理プロジェクト, 研究員 (00617433)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、免疫チェックポイント阻害薬の治療効果マーカーとなる分子病理学的診断法を確立させ、臨床応用すること、である。Programed cell death-ligand (PD-L) 1遺伝子の3´非翻訳領域の変異を伴う遺伝子構造異常や分泌型PD-L1スプライシングバリアント、PD-L1以外の免疫チェックポイント分子の発現、浸潤する炎症細胞などを評価し、治療効果との関連を検討する。
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研究成果の概要 |
PD-L1高発現リンパ腫検体のターゲットキャプチャーシークエンスのデータと、それらの免疫染色によるPD-L1発現パターンおよびFISH所見を詳細に検討した。ターゲットキャプチャーシークエンスでPD-L1ゲノム構造異常が検出された検体は、FISHでも高率に異常なシグナルパターンが確認された。免疫染色でPD-L1の異常な発現パターンを示す検体では、ほぼ全てにPD-L1ゲノム構造異常が認められた。免疫染色とFISHの結果を組み合わせて検索することで、PD-L1ゲノム構造異常を高率に検出できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム構造異常に伴うPD-L1遺伝子の3´非翻訳領域の変異の検索には、一般的にターゲットキャプチャーシーケンスでの検索が必要となるが、経験やスキルが必要で費用が高く、利用可能な機関が限られる。免疫染色およびFISHはより簡便に行うことができ、検体量の少ない場合でも検索可能なため、ゲノム構造異常に伴うPD-L1遺伝子の3´非翻訳領域の変異の検索に免疫染色とFISHが有用であったことは社会的に意義がある。
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