研究課題/領域番号 |
20K07467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
櫻井 達也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60547777)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アフリカトリパノソーマ / 細胞分化 / プロテオーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
アフリカトリパノソーマ症制御法を開発する上で有望な標的と考えらえるメタサイクリック型(ベクター体内ステージ)から血流型(宿主体内ステージ)への発育・細胞分化の分子メカニズム解明を目指す。Trypanosoma congolenseのメタサイクリック型ステージから血流型ステージへの細胞分化過程の遺伝子・蛋白質発現の経時的な変動を網羅的に解析する。発現量に変動が認められた遺伝子群・蛋白質群の分子性状解析および生物機能解析を実施し、細胞分化に関わる原虫分子を特定する。
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研究成果の概要 |
Trypanosoma congolenseのメタサイクリック型が血流型へと分化する分子メカニズムの解明を目的に、主にプロテオーム解析によるアプローチを行った。in vitroでメタサイクリック型を調製し、分化誘導下で発現するタンパク質の経時的な変化、及び異なる組成の培地を用いて分化誘導した際に発現するタンパク質の変化等を解析した。発現量に変化がみとめられたタンパク質について、予想される生物機能等に関する情報を収集した。また、T. congolenseのタンパク質の生物機能解析を実施する基盤の整備を進め、近年報告された安定的にRNA干渉を実施するためのプラスミドベクターを導入した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフリカトリパノソーマ原虫の生活環におけるメタサイクリック型から血流型への細胞分化は、原虫感染にとって必須の生物現象であり、新規疾病制御法を開発する上で有望な標的となりうると考えられる。しかし、その分子メカニズムは未解明である。本研究及びその成果は、上記の原虫の細胞分化に関係するタンパク質の同定と、これを標的とした新規疾病制御法の開発に向けた研究の基盤となりうると考えられる。
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