研究課題/領域番号 |
20K07475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐藤 美智代 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任助教 (70525386)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アゾール耐性 / Candida glabrate / 活性酸素種 / Candida glabrata / 真菌 / ステロール / コレステロール / ミトコンドリア / candida glabrata / 血清 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに、宿主コレステロールの細胞内輸送メカニズムの解明を目指し、遺伝子欠損ライブラリーを用いた網羅的スクリーニングを行なった結果、ミトコンドリアの膜タンパク質複合体ERMES(ER-Mitochondria Encounter Structure)の遺伝子を同定した。宿主血清コレステロールの細胞内輸送への関与が予想されるERMES複合体のステロール輸送における機能を調べることにより、宿主血清コレステロールのミトコンドリアへの輸送機能について明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
病原真菌カンジダ・グラブラータ(Candida glabrate)は、アゾール系抗真菌薬に対する感受性が低いため、症例数が年々増加し問題となっている。グラブラータは、宿主血中のコレステロールを取込み、自身のステロールとして利用する宿主コレステロール取込み機構をもつ。これまでに、ミトコンドリアと小胞体の接触部位に存在するERMES複合体が、宿主コレステロール取込み機構に欠損があることを見出した。さらに、ERMES複合体がグラブラータのアゾール耐性化において、非常に重要な役割を果たすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病原真菌において、抗真菌薬に対する耐性化機構の解明は、治療や抗真菌薬開発において非常に重要である。本研究では、汎用性の高いアゾール系抗真菌薬に対するC. glabrataの耐性化にミトコンドリアに存在するERMES複合体が関与することを明らかにした。これまで、C. glabrataにおいて、ミトコンドリア異常が、アゾール耐性化と密接していることは示唆されていたが、そのメカニズムは不明であった。本研究の成果は、ミトコンドリアを介したアゾール耐性機構の解明に大きく貢献したと考えている。
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