研究課題
基盤研究(C)
キチンは真菌細胞壁を構成する主要な多糖の一つであり、古くからアレルギー反応に関与していると考えられてきた。近年、キチンによるアレルギー反応の発症機序は徐々に解明されつつあるが、その全容は未だ解明されていない。我々はこれまでにAspergillus fumigatusのキチン結合性細胞壁タンパク質とキチンの複合体をマウスに経鼻投与するとアレルギー性炎症が誘導されることを見いだしており、このタンパク質がキチンによるアレルギー反応に関与していると考えている。本研究でアレルギー反応に関与するキチン受容体の同定を試みるとともに、真菌が引き起こすアレルギー反応の新しい発症機序の解明を目指す。