研究課題/領域番号 |
20K07504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
小林 秀丈 広島国際大学, 薬学部, 講師 (70441574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Aeromonas / 腸管上皮 / 糖脂質 / 接着 / 細菌感染症 / 腸管感染症 / 糖鎖認識 / 腸管感染 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではスフィンゴ糖脂質(GSL)の糖鎖構造が、Aeromonas感染症の進展に寄与しているのかについて解析を行う。Aeromonasは感染病巣である腸管から組織へ菌が移行することにより重症化するが、その原因は不明である。また、宿主の要因も大きく、菌が宿主の因子を認識していることが推察される。そこで、ヒトの中でも個体差があり、疾病などでも変化するGSLの糖鎖構造に着目して、菌が特定の糖鎖構造を認識して組織移行性を高めているのではないかと考えた。本研究で得られた知見をAeromonasの糖鎖認識と重症化機構の解明につなげるのに加え、認識糖鎖を利用した除菌装置の開発研究も行う。
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研究成果の概要 |
Aeromonasがスフィンゴ糖脂質(GSL)を認識し感染症を引き起こす機構は不明である。本研究ではAeromonasがGSLをどのように認識し感染症に寄与するか解明を目指した。ABO式血液型に関わる糖鎖を発現する腸管上皮細胞を作製し、Aeromonasとの相互作用を評価した。その結果、特定の糖鎖構造を認識し細胞に接着するAeromonasを見出した。さらに、それらの菌が特有の遺伝子を保有することを明らかにした。これらの結果は感染症の理解と新たな治療法開発に寄与する可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はAeromonasがスフィンゴ糖脂質(GSL)を認識し感染症を引き起こす機構を明らかにした。特定のGSL構造を認識し細胞に接着するAeromonas株と、その関連遺伝子を同定した。これらの研究成果は感染症理解と新治療法開発のための重要な知見と考えられる。今後、得られた遺伝子の機能解析によりAeromonasの感染戦略の解明や新規治療ターゲットの探索に役立つものと期待される。
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