研究課題/領域番号 |
20K07586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
村上 和弘 金沢大学, がん進展制御研究所, 准教授 (60455368)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | がん幹細胞 / 胃がん / オルガノイド / LGR5 / 幹細胞 / Lgr5 / 転写因子 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、がん組織にも幹細胞様細胞が存在することが示されつつある。「がん幹細胞様細胞」は放射線耐性・薬剤耐性を持ちつつ、がんの転移・再発を引き起こすことから、これらのがん幹細胞様細胞に対する効果的な治療法を確立することは喫緊の課題である。本研究では、マウスとヒトの胃正常・がんオルガノイドの生体外・生体内の解析を通して、正常幹細胞とがん幹細胞様細胞を詳細に比較解析し、がん幹細胞様細胞のみで特徴的な使われ方をしている分子機構を明らかにする。その知識の上で新規薬剤の探索を行い、従来とは異なる角度からがん幹細胞様細胞に対する治療法を確立することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、Lgr5陽性細胞に着目し、Lgr5陽性がん細胞が胃がん幹細胞様細胞である可能性を、炎症を伴う悪性度の高い胃がんを発症するマウスモデルにおいて検証を試みた。 また、オルガノイドの生体外・生体内解析を通して、Lgr5陽性胃正常組織幹細胞とがん幹細胞様細胞を詳細に比較することにより、がん幹細胞様細胞の生存・悪性度の亢進に利用されている分子機構を明らかにすることに成功した。 これらの知見を元に、人工知能 (AI)を用いた薬剤スクリーニング系を構築し、ヒト胃がん幹細胞様細胞を標的とした新規薬剤の開発基盤を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん幹細胞様細胞は放射線耐性・薬剤耐性を持ちつつ、がんの転移・再発を引き起こすことから、これらの細胞に対する効果的な治療法を確立することは喫緊の課題である。 これまでに申請者らはマウス・ヒトの胃がん組織でLgr5遺伝子を発現する胃がん幹細胞様細胞を同定している。一連の研究結果は、正常幹細胞の生存に必須な分子機構が、がん幹細胞様細胞において利用されていることを示唆するが、その詳細は未だ明らかではない。 本研究においては、胃がん幹細胞様細胞で特徴的な使われ方をしている分子機構を明らかにし、その知識の上で新規薬剤の探索を行い、胃がん幹細胞様細胞に対する効果的な治療法を確立することを目指す。
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