研究課題/領域番号 |
20K07634
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島津 研三 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30448039)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳癌センチネルリンパ節生検 / パテントブルー / PET / マウスXenograftモデル / MDA-MB-468(TNBC株) / 64Cu標識Cetuximab抗体 / センチネルリンパ節生検 / Cu64標識セツキシマブ / JIMT-1(HER2陽性株) / MDA-MB-231(TNBC株) / 乳癌 / センチネルリンパ節 / OSNA / nomogram / 抗EGFR抗体 / 超音波造影剤 |
研究開始時の研究の概要 |
センチネルリンパ節生検であっても侵襲が全くないわけでなく、今後はセンチネルリンパ節生検すらしない治療方法に変化していくと考えられる。それには手術をせずに、すなわち「切らずに」センチネルリンパ節を同定し、その転移状況を診断する必要がある。そこで、今回の研究では日本で開発された超音波造影剤であるソナゾイドによってセンチネルリンパ節をリアルタイムで体表からモニタリングし、針生検を行う。その後、通常のセンチネルリンパ節生検を行って、そのリンパ節全体の転移診断を行い、先の針生検との結果を比較する。針生検で転移陰性を高い確率で予測できるのであれば、センチネルリンパ節生検自体を省略することが可能となる。
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研究成果の概要 |
今回の研究で、体表からセンチネルリンパ節を同定し、なおかつその転移状況を核種からの放射活性あるいは蛍光物資による発光で診断し、転移がない場合にはセンチネルリンパ節生検すら行いわないことを最終的な目的としている。まず、マウスによるXenograftモデル(TNBC株MDA-MB-468を使用)を作成し、それがセンチネルリンパ節生検を行えるか検証した。その後、EGFR抗体を付加したアイソトープ(64Cu-Cetuximab)をマウスの尾静脈から投与し、転移リンパ節(後に摘出し病理学的に転移を確認)に集積があることを体外から確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌において腋窩リンパ節は最も重要な予後因子である。現状ではセンチネルリンパ節生検によってこれが陰性の場合には従来の腋窩リンパ節郭清を省略することができるようになり大きく侵襲は減ったが、センチネルリンパ節生検自体のも侵襲がないわけでない。今回の研究目的である体外からセンチネルリンパ節の転移状況を正確に診断することができるようになれな、診断の正確性を損なわず、全く侵襲のない診断法に繋がるためにその社会的意義を大きい。また、乳癌でこのことが実証されれば他臓器にも応用ができる可能性が高いため学術的な意義も高い。
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