研究課題/領域番号 |
20K07673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
原口 健 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任准教授 (10549455)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 核酸医薬 / DDS / LNP / アクティブターゲッティング / 腫瘍 / microRNA / miRNA / CPP |
研究開始時の研究の概要 |
様々ながんにおいて異常亢進しているmiRNA(microRNA)は、がん細胞の生存や悪性形質の重要な機能を担う有望な治療標的である。これらを標的とした核酸医薬の製薬化のため、高いmiRNA阻害活性を有する「Super-S-TuD」、およびこれを封入した腫瘍組織へ特異的に集積するPEG修飾LNP (Lipid Nanoparticle)の調製法を開発してきた。本研究において高エンドサイトーシス誘導能を有するペプチド搭載LNP-Super-S-TuDの調製法を開発し、腫瘍組織において異常亢進しているmiRNAを阻害する方法論を確立する。
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研究成果の概要 |
特定のmicroRNAを効果的にかつ特異的に阻害する修飾核酸分子「Super-S-TuD」を封入したLNP(lipid Nanoparticle)にアクティブターゲッティング能を付与する技術として、Super-S-TuD封入LNPの表層に簡便にリガンド分子を修飾する方法を確立した。リガンド修飾LNPは非修飾LNPと比して、がん細胞への高い核酸導入効率を示し、かつ非修飾LNPと同様に高い血中滞留性および腫瘍組織への集積性を示した。本成果により、腫瘍組織への送達に適した体内動態特性を損なわずに、がん細胞への導入効率を高めたリガンド分子修飾Super-S-TuD封入LNPの作製が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、Super-S-TuD封入LNPの表層にリガンド分子を修飾してがん細胞へのSuper-S-TuDの導入効率を高めることが可能となった。この技術を基盤として腫瘍組織においてmiRNAを阻害する方法論を完成させることで、腫瘍において発現が異常亢進するmiRNAについてIn Vivo試験による機能解析、治療標的としてのmiRNAの探索・評価を行うことが可能となる。そして新たな核酸医薬モダリティの社会実装へとつながるものと期待される。
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