研究課題/領域番号 |
20K07681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
大庭 賢二 自治医科大学, 医学部, 講師 (20759576)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ウイルス学 / アデノ随伴ウイルス(AAV) / ウイルス粒子形成 / 感染機構 / DNAアプタマー / 遺伝子治療 / アデノ随伴ウイルス(AAV) / ウイルス産生 / ウイルス制御 / アデノ随伴ウイルス / ウイルス感染分子機構 |
研究開始時の研究の概要 |
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターは遺伝子治療の有望なツールである。臨床治験も行われ始めているが、これまでの様々な研究によってAAVベクターの課題も明らかとなってきた。そこで本研究では、AAVベクターを用いた遺伝子治療における問題点の中から、特に遺伝子治療の効率と有効性に大きな影響を与える「未成熟AAVベクターの産生」「細胞指向性を決定づける未知の感染レセプター」の二つに着目し、AAVのウイルス粒子形成と感染レセプターの分子機構を解明することを目的とした基礎研究を行い、将来的なAAVベクターを用いた遺伝子治療の発展へと繋がる礎を築いていく。
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研究成果の概要 |
本研究では、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターの粒子形成と感染機構の解析を行った。 期間中に実施した研究から、AAVの複製時における粒子形成とウイルスゲノムの封入に関して新たな知見を得た。それに基づき、既存のAAVベクター産生法の改変を行い、効率良くAAVベクターを作製できる新たなAAVベクター産生法を開発することに成功した。また、感染機構の解析にDNAアプタマーライブリーを用いた探索法の開発を行い、感染に関わる分子を同定可能にするスクリーニングシステムを構築した。 この研究によって、AAVベクターを用いた遺伝子治療等の発展に大いに貢献すると共に、AAVの感染機構の全容の解明が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、AAVベクターを用いた遺伝子治療において問題となっているウイルスゲノムを持たない空ベクターの大量産生を減少させ、効率良くAAVベクターを産生することが可能となり、遺伝子治療の薬価高騰を抑制できる可能性がある。また、AAVにおけるウイルス粒子形成に関する新たな知見が明らかとなっていることから、学術的にも社会的にも非常に大きな意義を持つ。 加えて、AAVの感染機構の全容解明に向け、新たな宿主因子スクリーニングシステムを構築したことから、今後の新たな発見が期待され、その点においても学術的意義は非常に大きい。
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