研究課題/領域番号 |
20K07720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
石田 真帆 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (80362086)
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研究分担者 |
宇賀 貴紀 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50372933)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ラット / 知覚意思決定 / 訓練 / 意思決定 / 情報蓄積 / 神経回路 / NMDA受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
ラットに知覚意思決定課題を訓練し、in vivo 2光子Ca2+イメージングにより同定したPPCの情報蓄積神経細胞を、蛍光蛋白遺伝子導入により蛍光標識する。脳切片標本上で、情報蓄積神経細胞における再帰的神経回路の形成を調べる。またPPCでの情報蓄積神経細胞におけるNMDA受容体発現を免疫組織学的に解析する。
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研究成果の概要 |
ラットを用いて頭蓋骨への頭部固定用フレーム設置手術を施し、頭部固定下で知覚意思決定課題を訓練した。課題では、左右のスピーカーから、総数約40回/1秒間のクリック音を提示し、クリック音数の多い方を判断させ、ペダルを離すことで答えさせた。クリック音の左右の比率に21:19~39:1まで難易度を設けて課題を行った結果、正解率は難しい課題では約50%、優しい課題では約80%となり、ラットがクリック音を知覚して意思決定していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラットは脳が比較的大きく、昔から行動実験や精神疾患のモデル多用されてきた歴史がある。さらに近年遺伝子改変モデル動物の増加も著しい。本研究ではラットを用いて、知覚意思決定課題を行わせる訓練方法を確立できた。これにより、電気生理学的な解析、またカルシウムセンサー蛋白を用いた神経細胞活動の画像解析に発展させることで、知覚意思決定時の脳内システムについて解剖学的知見を含む新たな知見を得ることにつながると期待される。
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