研究課題/領域番号 |
20K07740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
松浦 徹 自治医科大学, 医学部, 教授 (90402560)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 筋強直性ジストロフィー2型 (DM2) / 非翻訳領域リピート病 / 次世代シーケンサー / ハプロタイプ解析 / 伸長リピート内シーケンス / DNA メチル化 / DM2 / CCTG repeat expansion / ancestral origin / repeat structure / 筋強直性ジストロフィー2型 / ロングリードシークエンサー / リピート伸長配列 / ロングリードシーケンサー / CCTG伸長リピート / ロングリードシーケンス / リピート伸長 |
研究開始時の研究の概要 |
筋強直性ジストロフィー2型 (DM2) は欧米白人に多い優性遺伝性疾患である。その原因遺伝子変異は数千に及ぶ非翻訳領域CCTGリピート不安定伸長であるが、その不安定性・病態メカニズムは明らかではない。本研究ではロングリードシーケンサーを用いて、DM2リピート伸長変異の分子病態基盤を、① 本邦DM2創始者変異の存在をハプロタイプ比較解析で証明、② 従来解析困難であったDM2伸長リピート内部構造を解明、③ DM2伸長リピートRNA結合タンパクを同定、によって明確にする。本研究はDM2リピート不安定性と病態理解を大きく進展させ、遺伝性希少難病である非翻訳領域リピート病治療法開発への重要な基盤となる。
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研究成果の概要 |
本研究ではナノポア・ロングリードシーケンサーを用いて、従来解析が困難であった筋強直性ジストロフィー2型 (DM2) のCCTGリピート伸長変異の解析を行い、下記の治験を得た。1) 日本人DM2は独自の単一ハプロタイプを共有し、欧米人DM2が共有するハプロタイプと異なっていた。2) 日本人DM2は異なるサイズのリピートを保有し、著明な体細胞モザイクを呈していた。3) 日本人CCTG 伸長リピート変異は、複数のCAGAリピート挿入配列を包含しており、近年欧米DM2で報告された所見と類似していた。4) CCTG正常リピートアリルと伸長リピートアリル間にCpGメチル化程度の相違を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノポア・ロングリードシーケンサーを用いて、従来解析困難であった非翻訳領域リピート伸長の一つであるDM2 CCTGリピート伸長変異を解析した。ナノポア・ロングリードシーケンシングは、単一実験でリピート長・リピート内部配列・ハプロタイプ解析・CpGメチル化の同時解析が可能である。本研究は、同手法が伸長リピート変異解析に極めて有用なツールであることを実証した。
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