研究課題/領域番号 |
20K07783
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
足立 正 鳥取大学, 医学部, 准教授 (50555711)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | アミロイド / 神経病理 / 免疫染色 / 認知症 / アルツハイマー / 脳脊髄液 |
研究開始時の研究の概要 |
アミロイド前駆体蛋白(APP)遺伝子新規変異(D678N)を我々は初めて見いだした.本研究計画では,本変異患者凍結脳から作成した本変異特異的抗アミロイド抗体を用いて,本遺伝子変異剖検脳ならびに孤発性アルツハイマー病ならびに老年性変化におけるアミロイド蓄積の病態を検証することを第一の目的とする.次に,本抗体を用いて,臨床的にアルツハイマー病が疑われる症例の脳脊髄液中の変異アミロイドの定量評価を行うことを第二の目的とする.
|
研究成果の概要 |
家族性アルツハイマー病の遺伝子変異であるD67N家系の患者脳から,本変異アミロイドに対する特異的な抗体を作成した.この抗体を用いて,本家系患者脳,孤発性アルツハイマー病および加齢に伴う老人斑(アミロイド)について免疫染色を行った.結果として,本変異特異抗体は,本変異患者脳のアミロイドのみに結合し,孤発例および加齢に伴う老人斑には結合しなかった.これにより,家族性アルツハイマー病と孤発性アルツハイマー病ではアミロイドの蓄積機構が異なることが示された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本抗体が孤発性アルツハイマー病や加齢に伴うアミロイド沈着には結合せず,本変異特異的なアミロイド抗体であることが証明された.これにより,孤発例と家族性アルツハイマー病のアミロイド蓄積機序が異なることが示唆された.また,患者脳を検索する際に本抗体を用いることで本変異の有無を確認することができるようになった.
|