研究課題/領域番号 |
20K07803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
赤坂 憲 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (70468081)
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研究分担者 |
樂木 宏実 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20252679)
杉本 研 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教授 (20437403)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 活性型ビタミンD / サルコペニア / 骨粗鬆症 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢性骨格筋減少症「サルコペニア」の病態をビタミンDに着目して解明し、新たな治療戦略を創出することを目的とする。本研究では疫学研究と臨床研究のデザインを用いる。疫学研究として、地域の高齢者コホート研究(SONIC研究)を対象にビタミンDのレベルと体組成、身体機能を含むサルコペニアの病態の関連を探る。臨床研究として、サルコペニアと骨粗鬆症を呈している高齢患者を対象に、身体トレーニングと活性型ビタミンD補充による体組成、身体機能の変化、サルコペニア改善効果を検証する。以上の研究を通じて、身体トレーニングと活性型ビタミンDを用いたサルコペニア治療の有効性を示し、新たな治療戦略を確立することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究課題においては、地域在住高齢者を対象とした疫学研究であるSeptuagenarians, Octogenarians, Nonagenarians Investigation with Centenarians (SONIC) 研究と、大学病院通院患者を対象とした臨床研究を行っている。2022年度には、SONIC研究においてこれまでに調査されているデータと保存血清で測定したデータをもとに、解析をすすめ、その結果を日本老年医学会学術集会で発表した。2023年度中に英文論文で報告を行うべく、データの整理と論文執筆を継続している。老年医学会学術集会で報告した研究成果は、以下の通りである。対象は2016年にSONIC研究に参加した70歳代310名と、2015年にSONIC研究に参加した90歳代48名である。血清25(OH)Dは70歳代で21.6±5.0ng/mL、90歳代で23.4±9.1ng/mLであった。70歳代の解析では、SMI(r=0.21, p<0.0001)と握力(r=0.30, p<0.0001)はそれぞれ血清25(OH)D値と有意な相関を認め、SMIは性別、BMI、血清アルブミンで調整後も血清25(OH)D値と関連を認めた(β=0.053, p=0.048)。しかし握力については、多変量で調整すると血清25(OH)D値との関連は消失した。90歳代の解析では、SMI(r=0.29, p=0.049)と握力(r=0.34, p=0.018)はそれぞれ血清25(OH)Dと相関が認められたが、多変量で調整後は独立した関連は認められなかった。 大学病院通院患者を対象とした臨床研究については、研究で使用を予定している活性型ビタミンD3製剤であるエルデカルシトールの流通不安定もあり、またいわゆるコロナ禍の状態であったため、進捗が遅れている状態である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度からの、いわゆるコロナ禍の影響を受け、地域での調査研究がなかなかはじめられなかった。また、大学病院通院中の患者を対象とした新規の臨床研究についても、コロナ禍の影響で予定通りはじめることが困難であった。しかし、地域での調査研究は2021年度の後半から再開しており、2022年度はほぼ例年通りの規模でデータ収集ができている。また、大学病院での新規の臨床研究についても体制は整っているため、感染症流行の状況に配慮しながら開始できる段階になっている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度には、引き続き地域の住民調査、血液検査を行う。2021年度後半、2022年度、2023年度で収集されたデータで、地域の高齢者を対象とした研究をまとめる。また、なるべく早い時期に大学病院での臨床研究を開始する。
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