研究課題/領域番号 |
20K07811
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
清水 聰一郎 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (10385031)
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研究分担者 |
平尾 健太郎 東京医科大学, 医学部, 客員准教授 (40516639)
神林 崇 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 教授 (50323150)
櫻井 博文 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (60235223)
金高 秀和 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (90385021)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | レビー小体型認知症 / オレキシン / 睡眠障害 / 認知症 / アルツハイマー病 |
研究開始時の研究の概要 |
昨今のアルツハイマー病の新規疾患修飾薬治験の相次ぐ失敗から,実しやかに囁かれるようになった言葉である.アルツハイマー病の疾患修飾薬の開発は厳しい現状ではあり,現在の治療とは違うアプローチを考える必要がある.昨今, 睡眠障害と認知機能障害の関連が研究されている.また睡眠-覚醒リズムを司るオレキシン が注目されている.そこで,未だ研究のなされていないアミロイドPET,タウPETとオレキシンの関連を検討し,オレキシンをターゲットとした認知症治療の可能性を検討する. 特に 睡眠分野の世界的権威である筑波大学睡眠研究機構と国内分子イメージングの第一人者である石井賢二先生と共同で研究を行う.
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研究成果の概要 |
アクチグラフを用いて,レンボレキサント投与前後のレビー小体型認知症(DLB)の臨床症状に及ぼす影響を検討した.特にDLBにおいてはオレキシン受容体拮抗薬の副作用としての悪夢の出現が多く,その効果が疑問視されている.しかし,本研究においてレンボレキサントが,DLBのRBDの重症度,睡眠障害尺度と認知機能障害を悪化させないことが,アクチグラフの解析より分かった,以上よりDLBにおいて,少なくともオレキシン受容体拮抗薬が加療には繋がらないものの,悪化させないことが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリソムノグラフを使用した睡眠効率と髄液 オレキシン濃度の検討がなされてきた.しかしながら,ポリソムノグラフでは詳細な情報が 得られる一方で,入院という特殊環境下での睡眠状態しか把握することができない.そこで, アクチグラフを用いて,日常生活における睡眠プロファイルの検討を目的とし,レンボレキサント内服前後によるアクチグラフの結果を検討した.元来,オレキシン受容体拮抗薬はRBDを助長するのではないかと考えられていたが,本研究により,レンボレキサントがDLBに対してRBDや認知機能の悪化を招くことはないことがわかった.
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