研究課題/領域番号 |
20K07838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 大阪保健医療大学 |
研究代表者 |
藤岡 重和 大阪保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (20319528)
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研究分担者 |
寺崎 文生 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (20236988)
宗宮 浩一 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (20319544)
早崎 華 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (90257866)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心筋症 / ストレス / 微量元素 / たこつぼ型心筋症 / ストレス心筋症 / 元素分析 |
研究開始時の研究の概要 |
タコツボ型心筋症は、ストレスを契機に発症し急性心筋梗塞類似の臨床像を呈する疾患である。急性期に心原性ショック、心破裂をきたすことから病因の解明が急務である。ストレスによる心臓に限局したカテコラミン過剰放出が契機となるとされるが、本症の発症機序は不明である。本研究では、カテコラミンを投与した心筋においてストレス蛋白発現に伴う元素動態を明らかにし、超微形態学的検索により細胞小器官の傷害部位を特定し、タコツボ型心筋症の発症機構の解明を進める。
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研究実績の概要 |
タコツボ型心筋症は1990年代にわが国で疾患概念が確立され、現在では国際的に広く認識された心病態である。精神的ストレス、身体的ストレスが誘因となり、急性心筋梗塞に酷似した胸痛と心電図変化で発症するが、本症の発症機構は未だ不明である。我々はタコツボ型心筋症の発症機序解明のためモデル心筋を作製し、細胞内微量元素動態に関する研究、及び電子顕微鏡を用いた超微形態学的研究を進めている。2020年度は、大型放射光施設 (SPring-8)X線蛍光分析装置の利用により、モデル心筋細胞内の微量元素を200 nmステップで測定した。本年度は、SPring-8で実施した実験結果をまとめ、単一心筋細胞における微量元素動態に関する論文を作成した。また、2021年度は、確立していたタコツボ型心筋症モデル心筋の作製ができず、心筋細胞内小器官の構造変化等は網羅的に検索できなかった。本年度は、モデル心筋作成の全課程を検証し、本症モデル心筋を再作成した。そして、電子顕微鏡を用いた超微形態学的検索により心筋細胞内小器官の構造変化を特定して、タコツボ型心筋症発症機序の解明を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は、タコツボ型心筋症モデル心筋作成の全課程検証と、モデル心筋再作製に予想以上の時間を要した。そのため電子顕微鏡を用いた心筋細胞内小器官の構造変化等は網羅的に検索できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、タコツボ型心筋症の発症機序の解明のため、透過電顕、走査電顕、免疫電顕を用いた超微形態学的研究をさらに進め、結果を国際学会、国際学術誌に発表する。
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