研究課題/領域番号 |
20K07844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
木村 秀樹 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 准教授 (20283187)
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研究分担者 |
丹羽 明 京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点助教 (20546999)
山内 高弘 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90291377)
鳥居 国雄 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 主任臨床検査技師 (40534045)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腎性腎血 / エリスロポエチン / 血液透析患者 / アシルカルニチン / 脂肪酸β酸化 / 血清脂質 / 網赤血球数 / 腎性貧血 / エリスロポエチン抵抗性 / 亜鉛 / CPT-1α / アディポネクチン / 赤芽球 / 脂質因子 |
研究開始時の研究の概要 |
腎性貧血管理の改善は透析患者の予後を改善し、慢性腎臓病進行と心血管疾患の予防にも繋がるため、新たなエリスロポエチン抵抗性(ERI)因子を検出し、より適切な管理に応用することが重要である。そのため以下を行う。 1)透析患者の血清脂質プロフィール(質量分析),アディポネクチン, リポ蛋白, アシルカルニチンを含めてERIに影響する臨床因子を探索する。 2) 血液細胞株あるいは臍帯血幹細胞由来の赤芽球で、上記の候補脂質因子等の分化・増殖への作用を解析する。 3) 高度のERI患者とEpo不要患者からのiPS細胞を用いて赤芽球を誘導し、個別の幹細胞レベルで脂質因子に対するエリスロポエチン反応性を比較する。
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研究成果の概要 |
安定した透析患者で各種アシルカルニチン(AC:C2-C18)を解析した。TGとC18:1が網赤血球数と独立正相関し,TCとβ酸化促進指標C2/(C16-C18)がエリスロポエチン抵抗性(ERI)と独立負相関した。ERIに対する各種ACの相関係数値とアシル基炭素数との回帰分析では,炭素数の増加に伴い負相関から正相関へ有意に変化した。以上から,脂肪酸β酸化の遅延とERIの増加との関連性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保存期腎不全・透析患者の腎性貧血にエリスロポエチン(Epo)製剤が汎用され、世界的には7000億、本邦では約1000億の医療費となっている。本研究から、新たなEpo抵抗性の脂質関連マーカーが検出されれば、より適切なEpo製剤の使用法が計画できる。性別、新規の脂質指標を考慮してEpo、カルニチンを使い分け、医療費削減につながる。貧血の改善は、慢性腎臓病進展と心血管疾患発症の予防にも貢献する。
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