研究課題/領域番号 |
20K07847
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
日高 洋 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30243231)
|
研究分担者 |
高野 徹 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師 (00263236)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 穿刺吸引核酸診断法 / RT-PCR / 甲状腺濾胞癌 / 甲状腺腫瘍 / 分子診断法 |
研究開始時の研究の概要 |
甲状腺腫瘍は成人の10%程度と非常に高頻度に認められ、かつ癌であっても一生涯無害で経過する過剰診断例が多いことが近年わかってきた。術前の簡便な検査でこれら治療が必要な癌を判定する分子診断法の開発が期待されているが、現在諸外国で開発されている検査キットは価格が高く、かつ十分な診断効率を有さない。当研究では手術が必要な甲状腺癌を効率的に診断できる少数の遺伝子群を絞りこみ、それらを単一チューブ内で測定することで、安価で簡便な術前分子診断法を確立することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
甲状腺腫瘍の良性悪性の鑑別診断で通常行われている細胞診には限界がある。それを補助するために本研究では、術前診断において解析すべき遺伝子を絞り込み、細胞診穿刺検体からmRNAを定量する安価で簡便な検査法を開発した。本検査法では、手術が必要である腫瘍を悪性と診断できた一方で、細胞診では乳頭癌と診断されてしまうが手術の必要がない乳頭癌様核を有する非浸潤性甲状腺濾胞性腫瘍(NIFTP)を良性と判定できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
甲状腺に腫瘍を認めた場合には現在、細胞診を行って良性と悪性の鑑別を行っている。しかし、細胞診で乳頭癌と診断された腫瘍をすべて手術すると過剰治療になるという問題、濾胞癌は細胞診では診断できないという問題がある。本研究で開発した検査法では、手術が必要である腫瘍を悪性と診断できた一方で、手術の必要のない腫瘍の一部を良性と診断できた。したがって、細胞診の診断補助として有用であり、安価かつ簡便であるため実用化が可能である。
|