研究課題/領域番号 |
20K07863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 (2022) 金沢大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
濱口 毅 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70452109)
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研究分担者 |
山田 正仁 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (80191336)
小野 賢二郎 金沢大学, 医学系, 教授 (70377381)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Alzheimer病 / アミロイドβ蛋白質 / 個体間伝播 / 医療行為 / 防御法 / アミロイドβ蛋白 / アミロイドbetaタンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
Abetaについては、ヒトでも医療行為によってヒトからヒトへ伝播している可能性が報告されており、医療行為によるADの脳病理変化の個体間伝播の危険性が現実の問題となってきている。そこで我々は、1. 合成Abeta線維の試験管内seed活性のオートクレーブ処理による変化の解析、2. 合成Abeta線維seedのオートクレーブ処理による試験管内Abeta線維形成の構造動態の変化に関する解析、3. マウス及びヒト脳ホモジネートの生体内でのAbeta線維seed活性とオートクレーブ処理による変化についての研究の3つの研究によって医療行為によってAbeta病理の個体間伝播を防御するための処理法を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、医療行為によるAlzheimer病(AD)病理学的変化のヒトからヒトへの伝播を予防するための方法を開発することである。合成Aβ1-40及びAβ1-42ペプチドによるAβ凝集体を試験管内凝集系での実験では、Aβ1-40及びAβ1-42凝集体両方の凝集効果を不活化するには、135°C120分のオートクレーブが必要であった。ヒト剖検脳ホモジネートを135°C120分のオートクレーブの条件で不活化を行い、不活化した脳ホモジネートをADモデルマウス脳 に接種したが、ADモデルマウスにはAβ沈着を認め、生体内では135°C120分のオートクレーブが有効でない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
試験管内でAβseeding活性を不活化させるオートクレーブ条件を世界で初めて発見した。この条件は通常の医療機関で用いるオートクレーブ条件よりも高温で長時間であった。この条件で処理したヒトAD剖検脳ホモジネートをADモデルマウスでAβseeding活性を確認したが、生体内ではAβseeding活性が不活化出来ていなかった。AD病理学的変化のヒトからヒトへの伝播を予防するためには、オートクレーブ以外の方法を検討する必要があると考えられた。今後、AD病理学的変化のヒトからヒトへの伝播を予防する方法を開発するための研究を継続する必要がある。
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