研究課題
基盤研究(C)
神経変性疾患患者において神経可塑性異常が関係している症状を明らかにし、神経変性疾患の発症機序を解明に役立てるとともに、神経可塑性異常の程度を症状の客観的評価への使用を目指す。縦断的な分析で、神経変性疾患の種々の症状の発症および予後の指標になるか明らかにしようとするものである。多数のパーキンソン病類縁疾患・脊髄小脳変性症・認知症患者などを対象とし、鑑別診断および病型分類に役立つバイオマーカーとして確立できるか分析をおこなう。
最終年度としてこれまでの研究の統括をした。前年度までパーキンソン病では運動野の神経可塑性誘導障害が生じており、可塑性障害の程度は動作緩慢と強く相関することが示されていたことを踏まえて、パーキンソン症候群の一つである進行性格上性麻痺においても運動野の神経可塑性を検討した。その結果、進行性格上性麻痺においても運動野の神経可塑性誘導は障害されており、やはり動作緩慢と相関がみられた。運動野の可塑性は運動症状に強く関連することが示唆された。更に、軽度認知障害患者においても、運動野神経可塑性誘導を分析し、可塑性誘導が障害されていることが示され論文に報告した。以上の結果から、神経可塑性を神経変性疾患の症状や診断のバイオマーカーに用いることができる可能性が示唆された。これらの結果は学会においても発表した。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 2件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (41件) (うち国際学会 5件、 招待講演 20件)
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