研究課題/領域番号 |
20K07957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
前田 潔 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 特命教授 (80116251)
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研究分担者 |
相原 洋子 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 特命准教授 (90453414)
梶田 博之 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 助教 (00441197)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 認知症 / 認知症リテラシー / 認知症リテラシー尺度 / 認知症リテラシー講座 / 地域在住高齢者 / 認知症の早期発見・早期受診 / 早期受診促進 / 認知症リテラシー教育 / 高齢者コホート / 大規模団地 |
研究開始時の研究の概要 |
新オレンジプランの中では、認知症の早期受診の重要性については7つの柱の一つである。我々が2019年5月に行った地域調査では、認知症疑いの人の7割は未受診であり、早期受診は進んではいない。我々は早期受診のために高齢者に対する認知症リテラシー(認知症に関する情報へのアクセス・理解、情報を活用する能力)教育が重要であると考えている。我々は兵庫県明舞地区に対象者1000名の高齢者コホートを構築し、認知症に関する調査研究を進めている。本研究課題では、そのコホートにおいて、認知症リテラシー教育を主とした介入を行い、行動変容を促し、参加者の認知機能、認知症検診受診、認知症の発症などに介入の効果を検証する。
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研究成果の概要 |
3つのテーマで調査を行った。テーマ①:地域の高齢者を対象に、既存の認知症リテラシー尺度をリテラシー講座受講前後に3回送付し、正答率を比較した。テーマ②:地域の高齢者を対象に、認知症のための医療機関受診についての質問票を2019年~2022年の3年間送付し、3年間の変化をリテラシー講座受講の有無で比較した。テーマ③:新たな日本語による認知症リテラシー評価尺度の作成を試みた。 テーマ①では認知症リテラシー講座等を受講することによりリテラシーが有意に向上した。テーマ②では、認知症の受診について、非受講群に比較し、受講群では受診率が高くなった。テーマ③では新たに、満足すべき評価尺度が作成できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症患者は人口の高齢化に従って増加している。認知症に関する知識や情報を得て認知症予防や認知症の早期の気づきや早期受診、進行予防などについて理解すること(認知症リテラシー)は重要となっている。認知症リテラシー講座受講による認知症リテラシーの向上、講座受講と認知症検診受診の促進効果、を明かにし、認知症リテラシー評価尺度の開発を行った本研究は、認知症予防、進行予防を促進し、認知症リテラシーの向上の重要性を認識することとなり、学術的には無論、高齢社会のわが国の保健医療に社会的意義のあるものと思われる。
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