研究課題/領域番号 |
20K07991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小阪 孝史 金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 助教 (50579836)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | σ-2受容体 / イメージング / シグマ(σ)受容体 / イメージングプローブ / σ受容体 / vesamicol / シグマ受容体 / イメージング剤 |
研究開始時の研究の概要 |
PETやSPECTなどの生体イメージングは、受診者(受検者)への身体的・精神的負担を軽減する診断法として、がん診断の中で重要な位置を占めているおり、がん細胞に対してより高い親和性を有する固形がんイメージング剤の開発は、常に臨床の場から高い要望がある。シグマ(σ)受容体は多くの固形がんに高密度での発現が認められており、そのアンタゴニストには抗がん作用が報告されている。そこで本研究では、σ受容体に親和性を示すvesamicolをリード化合物に用いた新規固形がんイメージング剤の開発を行う。
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研究成果の概要 |
増殖期の固形腫瘍細胞の重要なバイオマーカーであるσ-2受容体のイメージング剤の開発研究を行った。有機化学合成とin vitroスクリーニングを経て開発した[125I]MILVが、in vitroにおいてヒト悪性黒色腫A375細胞のσ-2受容体に高い親和性と選択性を示すことを明らかにした。次にin vivoにおいて、[125I]MILVが投与後1時間でA375腫瘍に高く集積することが分かった。さらにSPECT/CT撮像実験を行い、腫瘍イメージングを検討した。以上より、σ-2受容体イメージング剤として高い可能性を有する[123I]MILVを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、受診者(受検者)の精神的・肉体的に負担が少ない、固形がん細胞の早期発見・早期治療が可能になり、がん検診やがん進行予測、治療方針の決定、放射線療法など有力な手段を提案できることで、高齢化社会が進行している日本社会に重要な貢献をすると考えている。また新規σ受容体リガンドの抗がん作用を確認できれば、分子イメージング剤による画像診断で陽性だった場合(即ち、σ受容体が過剰発現しているがんが発見された場合)、分子イメージング剤と化学構造が全く同じσ受容体アンタゴニストを治療薬剤として臨床応用することが可能になり、より治療効果の高い化学療法を早期から行うことが可能となる。
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