研究課題/領域番号 |
20K08054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
東 美菜子 宮崎大学, 医学部, 教授 (00643389)
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研究分担者 |
前川 和也 宮崎大学, 医学部, 助教 (30754171)
平井 俊範 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40274724)
横上 聖貴 宮崎大学, 医学部, 准教授 (40284856)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | dual-energy CT / 電子密度 / 神経膠腫 / 脳腫瘍 / 電子密度画像 |
研究開始時の研究の概要 |
IQon Spectral CT で得られる電子密度画像が、細胞密度を反映しているのか組織学的評価を用いて検証するとともに、神経膠腫の診断や悪性度評価、遺伝子診断に応用できるかを検討する。
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研究成果の概要 |
当院で術前に頭部CT(IQon Spectral CT)とMRIが撮影され、組織学的診断がなされた症例のうち、膠芽腫を対象に、充実部分と考えられる領域のCT値と相対電子密度、MRIで得られたADC値を測定した。CT値とADC値、相対電子密度とADC値には有意な負の相関がみられた。組織学的に細胞密度を評価するために、画像解析ソフトウェアで高倍率視野(400倍)あたりの平均細胞数と平均細胞面積を算出し、CT値、相対電子密度、ADC値との相関を調べた。ADC値は平均細胞数・平均細胞面積とそれぞれ有意な負の相関を示したが、CT値と相対電子密度については有意な相関がみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠芽腫のみを対象とした評価では、CT値とADC値、相対電子密度とADC値には有意な負の相関がみられた。従来細胞密度を反映していると考えられているADC値との相関が電子密度との間に認められたため、電子密度画像も細胞密度を評価できるのではないかと考えられた。しかしながら、組織学的に評価した細胞密度(単位面積当たりの平均細胞数、平均核面積率)との相関をみると、ADC値は統計学的に有意な相関を示したが、CT値や相対電子密度では統計学的に有意な結果は認めなかった。今回の検討の結果からは、電子密度と細胞密度との関係を示すことができなかったが、今後症例を蓄積して評価が必要と考えられる。
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