研究課題/領域番号 |
20K08061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
木村 寛之 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (50437240)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルドステロン産生腺腫 / CYP11B2 / イメージングプローブ / PET / SPECT / 原発性アルドステロン症 / 核医学検査法 |
研究開始時の研究の概要 |
原発性アルドステロン症(PA)は、高血圧患者の約5-6%を占め、代表的な二次性高血圧の一つである。PAは主にアルドステロン産生腺腫(APA)と特発性アルドステロン症に大別される。APAの局在診断には副腎静脈サンプリングが必須であるが、技術的に成功率が高い施設が限られており、また、患者さんへの負担も大きく、代替の簡便な局在診断法の開発が望まれている。そこで我々は、核医学イメージング技術を応用した、APAの新しい診断法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
アルドステロン合成関連酵素CYP11B2を特異的に描出できる放射性標識プローブを目指し、既報のプローブの構造情報を基に新規プローブの開発を行った。合成した化合物群を用いてCYP11B1とCYP11B2に対する阻害活性を評価したところ、CYP11B2に対して特異性の高い化合物を得ることに成功した。候補化合物の動物での体内分布動態の評価から、副腎に高い集積を示す化合物を得ることに成功した。最後に、患者から提供されたアルドステロン産生腺腫組織切片を用い、新規プローブのARGを実施したところ免疫組織染色でCYP11B2に陽性を示す領域に強く集積する化合物を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原発性アルドステロン症(PA)は、高血圧患者の約5-6%を占め、代表的な二次性高血圧の一つである。PAは主にアルドステロン産生腺腫(APA)と特発性アルドステロン症に大別される。APAの局在診断には副腎静脈サンプリングが必須であるが、技術的に成功率が高い施設が限られており、また、患者さんへの負担も大きく、代替の簡便な局在診断法の開発が望まれている。新規分子イメージングプローブに基づく新たなAPAの検査法を開発できれば、日本発・世界初の普及可能な検査として、多くの患者を治療に結びつけることが可能となる。
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