研究課題/領域番号 |
20K08075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
小西 憲太 浜松医科大学, 医学部, 助教 (30529607)
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研究分担者 |
中村 和正 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20284507)
小松 哲也 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (50334769)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 甲状腺癌 / 放射性ヨウ素内用療法 / 補助療法 / 定量評価 / SUV / kBq/ml / 分化型甲状腺癌 / SPECT/CT / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
放射性ヨウ素(I-131)内用療法は分化型甲状腺癌術後に行われます。治療効果はシンチグラフィにて判断されますが、これまでは画質が悪くて客観性に欠けるのが問題でした。近年は画像技術の進歩により、集積部位のSUVや放射線量(kBq/ml)の測定が可能になり、これらが様々な悪性腫瘍で、予後や治療効果予測を可能とするバイオマーカーとして有用であると報告されています。しかし放射性ヨウ素内用療法の定量評価に関する報告はないのが現状です。今回我々は放射性ヨウ素内用療法におけるSUVやkBq/mlを新たなバイオマーカーとして確立させることを目的としました。
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研究成果の概要 |
甲状腺癌術後に行われる放射性ヨウ素内用療法補助療法において、甲状腺床の定量評価を行った。甲状腺床の集積が消失した群のkBq/mlは、消失しなかった群と比較して有意に高いことを示した。一方で、集積が消失した群のSUVは、消失しなかった群より高い傾向にあったが有意差はなかった。本研究より、放射線量(kBq/ml)という新しい定量的パラメーターが、放射性ヨウ素内用療法の予測指標となる可能性があることを示した。 また、ファントムを用いた実験において、I-131の実際の放射能とSyngo.viaによる放射能測定値との関係は、閾値を40%に設定した場合、実放射能の約30%であることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により直接研究対象者に利益が生じることはないが、本研究の結果により、今後の放射性ヨウ素内用療法補助療法を施行する症例において、SUVやkBq/ml等の定量化指標が新たなバイオマーカーとして治療効果予測や予後予測の指標になる可能性が期待できる。 甲状腺床のみならず、転移巣に対する効果と定量値との関係については、さらなる検討が必要である。
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