研究課題/領域番号 |
20K08106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
礒橋 文明 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00448036)
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研究分担者 |
玉利 慶介 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30718995)
小川 和彦 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40253984)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 子宮頸癌 / 放射線治療 / HPV / リキッドバイオプシー / Human papillomavirus |
研究開始時の研究の概要 |
現状の子宮頸癌放射線治療後フォローアップの問題点のひとつとして、遺残・再発する患者を早期に予測可能なバイオマーカーがなく、再発腫瘍がある程度大きくならないと再発とわからないことがあり、遺残・再発診断を早期に判断するためのバイオマーカー開発が望まれる。子宮頸癌のほとんどでヒトパピローマウイルス(HPV)が発癌に関わっていることから、子宮頸癌細胞のがんゲノムに組み込まれているHPV-DNAを血中のcfDNAから検出し、子宮頸癌放射線治療後の再発のモニタリング方法となりうるかを検証する。
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研究成果の概要 |
子宮頸癌のほとんどでヒトパピローマウイルス(HPV)が発癌に関わっていることから、子宮頸癌細胞のがんゲノムに組み込まれているHPV-DNAを血中のcfDNAから検出し、子宮頸癌放射線治療後の再発のモニタリング方法となりうるかを検証することを目的とし、本研究を開始した。当初の想定では治療後に腫瘍が縮小した症例ではHPV-DNAの濃度が下がり、治療後すぐに再発した症例では上昇すると考えていたが、治療前後で明らかな変化がなく、血中HPV-DNAの検出により子宮頸癌の新しい再発のモニタリング方法を確立することができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大変残念であるが、少なくとも我々の実験結果からは血中HPV-DNAの検出により子宮頸癌の放射線治療後の新しい再発のモニタリング方法を確立することができなかった。ネガティブデータではあるが、同様の研究を行う予定の研究者には参考になるデータと考えられる。ただし、頭頸部癌患者における血中HPV-DNA(HPV-16)の検出は再発のモニタリングに使えるという報告もあり、子宮頸癌と何が違うのかを明らかにすることは今後の課題である。
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