研究課題/領域番号 |
20K08109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐々木 崇了 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10461253)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | PET / Zr-89 / がん免疫治療 / ジルコニウム89 / 画像診断 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、放射線同位体(ジルコニウムー89)をもちいて、がん免疫の治療効果に主要な役割を担う免疫細胞を可視化し、治療効果の判定を行う技術を開発する。治療効果のキープレイヤーとなる免疫細胞を広く放射標識し、腫瘍やリンパ節浸潤などの全身動態データを長期間にわたり、感度よく定量的にPETイメージング技術を駆使して取得することで、もっとも正確に治療効果を反映する細胞因子を探索する。
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研究成果の概要 |
がん免疫治療の細胞追跡評価のプラットフォーム技術を確立するためにイメージングプローブとして使用できる細胞PETプローブを開発した。Zr-89を用いて数種類の免疫細胞を放射性標識し、比放射能と細胞機能の最適化をおこない、大腸がん、乳がん、リンパ腫の動物モデルで、免疫治療の効果と腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の数を評価し、細胞PETプローブの有用性を検討した。放射能量を用いて免疫細胞の腫瘍やその他臓器への分布を定量的に可視化することができた。免疫細胞PETプローブ化技術を開発により、TILの浸潤を可視化し、かつ定量的に評価することで、免疫治療の効果を評価するプラットフォーム技術を確立することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はがん免疫治療おいて免疫細胞に放射性同位元素を直接標識することでPETプローブとし、治療効果をTILの可視化として検出することができた初めての研究である。また我々が用いた標識方法は細胞種に依存せず汎用な細胞へ応用可能であることも証明できた。これらの学術的意義は高く、今後さまざまな細胞動態の可視化による疾患メカニズムの解明が期待できる。さらにこの技術は臨床に用いられるPETイメージング技術を用いており、治療効果判定などに使用できる可能性も秘めており社会的意義が高い。
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