研究課題/領域番号 |
20K08120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
山下 剛範 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (10410937)
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研究分担者 |
有馬 寧 鈴鹿医療科学大学, 医療科学研究科, 教授 (30263015)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | タウリン / タウリントランスポーター / 放射線影響緩和 / toll-like receptor / TNF-α / TLRファミリー / 放射線損傷緩和 / シグナル伝達経路 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線曝露による細胞損傷をタウリンが緩和するシグナル伝達経路を解明することは、新たな創薬開発につながることから非常に重要である。本研究の目的は、ヒトへの放射線被ばく影響の緩和にタウリンを応用するための研究基盤を確立することである。
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研究成果の概要 |
本研究では、タウリンの放射線防護効果および放射線緩和効果のメカニズムを明らかにすることを目的とした。放射線暴露後のクリプト周囲マクロファージにおけるTLRファミリーについて検討したところ、特にTLR4発現がTauT-/-マウスで低下し、腸上皮幹細胞の増殖能力低下と一致することを見出した。これらのデータから、TauTとTLR4は、タウリンの放射線保護効果および放射線軽減効果を媒介する上で重要な役割を担っていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、放射線暴露後のクリプト周囲マクロファージにおけるTLRファミリーについて検討したところ、特にTLR4発現がTauT-/-マウスで低下し、腸上皮幹細胞の増殖能力低下と一致することを見出した。本研究から、タウリントランスポーター欠損によるタウリンの欠乏は、 TLRを介したシグナル伝達経路、ROSの生成、細胞死経路を効果的に調節することができず、放射線曝露による腸上皮幹細胞の増殖能力低下につながった可能性が考えられる。このように放射線による細胞損傷をタウリンが調節する分子機構の一部を示したことで、ヒトへの放射線による細胞損傷軽減への応用が期待できる。
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